原料受入
品質管理センターでは、食の安全や品質を保証するために、様々な検査を⾏っています。
また、新たな課題に対応するため、最新の分析技術の開発と導入への努力を継続しています。
01 残留農薬
GC-MS/MS、LC-MS/MSといった複数の分析機器を用い、
400種類以上の残留農薬について検査を⾏っています。
スパイスは、色や香り、辛味により、農薬分析が困難だと⾔われています。
カネカサンスパイスでは、各スパイスに適した前処理を⾏い、分析を実施しています。
02 アフラトキシン(カビ毒)分析
アフラトキシンは、熱帯や亜熱帯地域で生息するアスペルギルス属のカビが産生するカビ毒で、天然物において非常に強力な発ガン性物質です。
スパイスは熱帯を中心とした産地のものも多いため、アフラトキシンに汚染されている場合があります。
カネカサンスパイスでは、熱帯・亜熱帯地域で栽培される全原料についてアフラトキシンの
モニタリング検査を⾏い、安全なスパイスを提供することに努めています。
03 試験精度管理
自社の分析精度を確認するため、添加回収試験を⾏い、日々の検査に問題がないか
管理しています。
また、外部の技能試験にも参加し、分析精度の維持管理に努めています。
04 放射線検査
放射線照射による殺菌は、日本国内では認可されていません。
カネカサンスパイスでは、すべての入庫サンプルに対して放射線照射有無の
スクリーニング検査を⾏っています。
工場体制
建物
2020年に稼働した配合工場では、最新の品質管理体制を整えています。
特に、7⼤アレルゲン原料は使用階層を限定し、⼀般製品と人・物動線の重なりがないように設計されました。
フードディフェンス
工場の入り⼝には静脈認証システムがあり、あらかじめ登録している社員しか入室できません。
さらに、工程内には品質管理カメラを設置し、徹底したフードディフェンス体制を整えています。
入室
工程内に入室する際には、⼿洗い、アルコール消毒を経て、エアシャワーを通過します。
さらに、アレルゲン管理エリア内へ入る際には、専用ガウンの着用・靴の履き替えを⾏い、退室時にはガウンの脱⾐、⼿洗いを経て、エアシャワーを通過。徹底して⼀般エリアへの7⼤アレルゲン侵入を防⽌しています。
製造体制
殺菌
お客様の求める低菌数の達成はもちろんのこと、味や香りを損なわない殺菌技術のノウハウを蓄積。サイズや形状(ホール、パウダー)など、多様な性質を持つスパイス原料に応じて、様々な殺菌機を使い分けています。
選別
世界中の農場から届くスパイス原料には様々な夾雑物が含まれています。そのため、最新の選別設備や目視選別にて除去を⾏います。
異物検査
ふるいや除鉄機、マグネットなどの異物除去装置を経て、最終的に製品化される包装工程の前後に、⾦属検出器やX線検査機で異物が入っていないかの確認をします。
品質管理
全製造バッチに対して品質検査を行い、合格品だけを出荷します。
官能検査や細菌検査を基本とし、唐辛子ではカプサイシン、液体製品では水分値やpH等、製品に特徴的な検査項目を設け、品質が確保された安心安全な製品をお届けしています。
工場案内
滋賀工場
⻄の生産拠点である滋賀工場は、各種粉体香辛料をはじめ、おろし生姜・にんにくなどの
液体香辛料、そして、カレーパウダーやシーズニングなどの製品を生産しています。
ISO9001認証を取得し、安心・安全を最優先としています。AIB食品安全システムをベースに、HACCP⼿法による徹底した衛生管理を実施。品質の向上に取り組んでおります。
茨城工場
茨城工場は東の生産拠点として、粉末香辛料とスパイスミックス、シーズニングスパイスなどのミックス製品を主に生産。また、液体や粉末の小袋(小詰)製品も生産しております。
小詰品は、これまで困難とされていた固形物を含んだ液体原料も充填を可能にするなど、
新たな商品開発にもお役に⽴てるよう技術を活かしております。
ISO9001認証を取得し、安心・安全が最重要課題です。AIB食品安全システムをベースに、HACCP⼿法による徹底した衛生管理を実施。品質の向上に取り組んでまいります。